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その他 ・シェーンスタイル マネージメントスタイル別の広く浅い展開
・失敗スタイル |
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・シェーンスタイル |
■シェーンスタイルは、ほとんどのスクールが取り入れたり、可能性を考慮しているので、シェーンの名前を付けなくても構わなかったのだが、見事に行っている成功例として別途取り上げた。
このスタイルの特徴は、例えば、子供英会話、講師の派遣、フランチャイズなどの手段をそれが必要とされるところに上手くつぎ込んでいることにある。NOVAのお茶の間留学などもこれに相当するだろう。
このスタイルを実行するために必要な視点は、今ある駒をどのような違った形で有効利用できて、いつ、どこで、どのような形で出していくのかを観察していくことにある。どこのスクールも二番煎じで、それ続けとばかりに子供英会話をはじめたりするが、このような状態では経営を圧迫する原因となりうる。
■特にシェーンが成功しているのは、子供英会話を古くから行い、老舗のイメージが浸透していることがある。そのまま信頼へとつながる。特にこの分野では幼稚園にネイティブ講師を派遣するなどのビジネスモデルも先駆けて行っている。
市場を見て早めに判断を下し、先手を打って将来性のある分野に進出しているからこそ成功しているのであって、ただ儲け口を増やそうと考えるだけの他企業との鮮明な違いが見える。新規事業進出の際には是非見習いたい。
■特にシェーンが上手い、もう一つの特徴は、力を集中させることにある。収益の少なくなる地域への進出は実は行っていない。しかし、例えば東京だけでの展開ではブランド力に限界があるので、知名度を広げる方法と、ノウハウをお金に変えて直接収益を増やす方法としてフランチャイズを採用している。
このフランチャイズ展開は「労少なくして効果あり」を期待することができるので、マネージメントを考えるときは非常に旨みのある方法だが、金とノウハウでつながっているフランチャイズはサービスの質の低下が、そのまま本部の信用の低下につながるので独特の管理ノウハウを必要とすることは間違いない。このあたりはベルリッツが上手く行っている。
■どのような関連業種に進出するにしても、かなり独特のノウハウが要求されることは間違いない。リスク少なく、効果が大きいという方法があれば(?)、試す価値は十分にあるが、どのスクールにも可能性のあるマルチなスタイルではない。
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・失敗スタイル コラム参照 失敗のマネージメント1・考え方の問題 失敗のマネージメント2・スクールポリシー |