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7ACTスタイル 英会話スクールのサプライチェーンマネージメント
 
7ACTスタイルは実は私たちの中で最も興味深いマーケティングスタイルだ。ITベンチャー企業に詳しい人なら知っていると思うが、ブロードバンドの発達により今までのマーケティングスタイルは通用しないと言われはじめている。専門的な話は細かくはしないが、突き詰めれば「one to oneマーケティング」「サプライチェーンマネージメント」に相当する。



7ACTのレッスンスタイルは講師の自宅を使ってプライベートレッスンを行う手法だ。プライベートレッスンを採用しているということと、あとは価格で十分売ることのできるアイディアであるが、実はそこにはあまりうまみがない。なぜかというと、それだけなら簡単に真似をされてしまえば、お終いだからだ。そうなるとあとは価格競争で、時間あたりの単価を低くしたほうが市場のシェアを握る。
 むしろ英会話スクールとしては珍しく、自宅学習のサポートと日本人スタッフの担当制を導入したところが驚きに値する。

 確かにプライベートはそれ自体がone to one マーケティング(個人のニーズに合わせて商品やサービスを提供するマーケティング)だが、自宅学習というサービスにまで手を出すのは異例だ。なぜなら、通常自宅学習は体系化できるものではなく、個人のニーズが優先されるものであり、一般のスクールの営業員では荷が重い。しかも経営上は売上に直結しないので、メリットがないと考えられていた。

 7ACTの料金体系を見ると「月会費」というものがあるが、とてもペイできるとは思えない。非常に思い切った事にチャレンジしているが、悲鳴が上がっていないところを見ると成功しているのか我慢しているのだろう。

 「人が命」は、何もリンガフォンスタイルに限ったことではない。自宅学習サービスは余力のある中で見習う価値は十分にあるし、間接マーケティングの効果はもちろんある。



サプライチェーンマネージメントというのは、簡単に言うと、注文を受けて製造を外注で発注し、支払は自分のところで受け取るという実に都合のいいシステムだ。しかし、シスコシステムズなどはこの手法でアメリカのトップ企業になった。まさに実証済みというわけだ。

 この手法の説明の難しさは日本では適当な企業を見つけることができない、ということにある。
7ACTの場合は、講師という「人材(人件費)」と講師の自宅という「場所代」の、英会話スクールにとって最も負担となる経費を削減できたことにある。大切なことはその金額が客にも還元されているということだ。

 この見事さに気がついたのは私たちだけではない。某有名コンサルタントのセミナーでも引き合いに出されるくらいだから、日本で成功した極めてレアなケースだといえるだろう。しかし、これからスクールをオープンさせる経営者には非常に取り入れやすい、いいシステムだ。
既に首都圏では、いくつか同じ形態のサービスを見受けることができる。



7アクトシステムNOVAシステムとは全く正反対の経営スタイルだ。しかし、今後はこのマーケティングスタイルは必ず強力なパワーを持つようになる。7アクトほどのノウハウを真似することは難しいが、効率よく取り入れる企業が多くなるということは予想するのに苦労しない。


【追記】 2003年2月の時点で、この業態のスクールたるや、たけのこの如しである。非常に隆盛だ。新規参入が多い分、また市場が成熟期を迎えている分、価格競争が激化している。私たちが注目する7ACTは、この時期にやはり効果的な手法を打ち出してきている。それは価格戦略に現れている。「VIPサービス」がそれだ。市場参入が多いこの時期にあえて高額な商品を打ち出し、新たな市場を作ろうとしている。もっともこれが成功するかどうかは7ACTが顧客とのOne to Oneの関係をきっちり築ければという条件付だ。また、従来の商品との同時販売をするリスクもあるだろう。商品のイメージやターゲットが違うものを同じ組織の中でどのように販売していくのか。並のマネジメント力では成功はむずかしい。