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NOVAスタイル (典型的なマスマーケティングスタイル)
 
NOVAスタイルのもっとも大きな特徴は、規模の大きなマスマーケティングに代表される。宣伝広告に対し、テレビのCMから街中の看板、各雑誌への掲載、など隙間を見つけるほうが難しいほどに知名度を上げる努力をしているし、その効果は十分に見ることができる。おそらくNOVAの名前を知らない日本人はほとんどいないだろう。知名度上昇の戦略は確実な成功といえる。

 このスタイルでマーケティングを進めるにはかなりの体力と広報技術が必要とされる。例えば2000年5月には
ブリタニカが日本市場からの全面撤退を決定したが、これなどは広告に費やした金額を回収できない良い例だ。また、ハリウッドスターなどを利用しているイーオンベルリッツなどは継続してそのスターを企業イメージに打ち出すことに成功していない。この年、GEOSは金城武のイメージを打ち出すことには成功しているが、スクールの顔を見せるにはもう少し努力が必要だ。

 実行は難しいものの、ノウハウと経済面がしっかりしていれば、まだまだトップを狙うことのできる確実な手法だ。

【追記1】 2003年のイーオンはこれまでのハリウッド路線から日本人タレントの採用に転換した。この転換は成功したようだ。もはやネイティブは「憧れの対象」ではなく、「日本人として英語とどうかかわるか?」という現実路線の時代になったということにやっと気づいたようだ。
【追記2】 同じく2003年のNOVAは「NOVAうさぎ」。話題の作り方という側面では天才的。しかし、考えてみるとNOVAは昔から“現実路線”CFで業界を引っ張ってきている。“うさぎ”も見た目とは裏腹にメッセージは現実的なものだ。



■上述の
GEOSにはまだ足りないスクールの顔を打ち出すこともNOVAスタイルの大きな特徴だ。NOVAの名前と同様に「駅前留学」「お茶の間留学」というフレーズを耳にしたことのある人は多い。細部のレッスン内容はもちろんそれだけではわからないが、おぼろげながら輪郭が見えてくる。後は入会して知ればいい、と思う人が出るのは当然の結果といえる。スクールの特徴を誰もがわかるように打ち出す。 NOVAに対する消費者センターへの苦情が最も多いににもかかわらず集客力があるのはこのような事情からだ。



株式を上場する。資金獲得の意味は残念ながらあまりなさそうだ。
NOVAの株価は店頭公開時の10分の1以下に下がっている(01年10月現在)。しかし、現に日本で株式公開している日本の英会話スクールはNOVAだけであり、やはり体力の大きさが見えると同時に、大企業を目指すなら避けては通れない道でもある。



■このNOVAスタイルは、大手の他企業も競争しながら行っている経営手法である。NOVAにはサービス上の欠点があるが、経営手法とマーケティングを考える際には必要不可欠な部分もある。

 最後に、
NOVAを引き合いに出したもう1つの理由を書いておこう。現在でもそうなのだが、教育業界は閉鎖的だ。実は80年代にこの風潮に一石を投じたのが、ほかでもないNOVAなのだ。「駅前留学」による、気軽に習える英会話を世の中に広めたことは、実は案外知られていない実績なのである。そのおかげで英会話スクールは数多く広まったと考えても決して過言ではない。NOVAスタイルで経営を行うスクールは是非世の中に新しい種を投げかけてほしい。